心理室では、患者さんがどのような特徴を持っている方なのかを理解・把握をするために、次のような業務を行っています。検査等から得られた情報にもとづいて支援の提案を行い、医師や看護師などの他職種と協同して治療に取り組んでいます。
業務の内容
- 心理検査
心理検査を通して現在の状態や特性を整理し、患者さんおひとりおひとりの理解に役立てています。知能検査や人格検査、認知機能検査などを目的によって組み合わせて実施しています。
- 心理面接
主に入院患者さんの治療の一環として心理面接を行っており、患者さんと困りごとについて振り返り、対処法などを一緒に考えていきます。認知行動療法を用いた面接や、病気理解を目的とした心理教育を個別面接で行っています。
- 集団プログラム
【入院患者さん向け】
茨城県唯一となる児童思春期病棟や医療観察法病棟に心理士が配置されており、それぞれの病棟に入院されている方の年齢や背景に沿った心理プログラムの提供を行っています。
・児童思春期病棟:表現活動(コラージュなど)
・医療観察法病棟:アンガーコントロールなど
【外来患者さん向け】
多職種で心理教育に取り組んでおり、心理士もスタッフの一員としてかかわっています。少人数のグループで行っており、スタッフからご本人やご家族に向けて、病気の特徴や気をつけるポイントなどを説明いたします。また、参加された方同士でお話をしながら、病気を持ちながらもどうしたらより生活しやすくなるのかを一緒に考えていきます。
・統合失調症の心理教育:【つばさ】【すみれ】(ご本人とご家族向けのグループです)
・発達障害の心理教育:【にじいろ】(ご家族向けのグループです)
・スマープ(アルコールや薬物への依存から回復を目指すグループです)
・コンカレント(DVを経験されたお母さんとお子さんの回復を支援するグループです)
心理検査、心理面接および集団プログラムは主治医が必要と判断した場合に行われます。