当院では、医療における安全管理を向上させるとともに、病院運営の透明性を高めるため、「茨城県立こころの医療センター医療事故等公表基準」を定め、これに基づき医療事故等の公表を行っています。
医療事故のうち、レベル2・3a・3b・4aに相当する過失のある医療事故は、包括的に公表し、レベル4b・5に相当する過失のある医療事故については個別に公表することにしています。
なお、過失のない医療事故についても、社会的影響が認められるものについては公表することにしています。
医療事故のレベル(影響度分類)
レベル | 障害の継続性 | 障害の程度 | 障害の内容 | |
---|---|---|---|---|
レベル5 | 死亡 | 死亡(現疾患の自然経過によるものを除く) | ||
レベル4 | b | 永続的 | 中等度~高度 | 永続的な障害や後遺症が残り、有意な機能障害や美容上の問題を伴う |
a | 永続的 | 軽度~中等度 | 永続的な障害や後遺症が残ったが、有意な機能障害や美容上の問題を伴わない場合 | |
レベル3 | b | 一過性 | 高度 | 濃厚な処置や治療を要した |
a | 一過性 | 中等度 | 簡単な処置や治療を要した場合 | |
レベル2 | 一過性 | 軽度 | 処置や治療は行わなかった場合 | |
レベル1 | なし | – | 患者さんへの実害は無かった場合 | |
レベル0 | – | – | エラーや医薬品・医療用具の不具合が見られ たが患者さんには実施されなかった場合 |
令和2年度 レベル2以上のレベルごとのインシデント件数
レベル | インシデント件数 |
レベル5 | 0 |
レベル4 | 0 |
レベル3b | 16 |
レベル3a | 94 |
レベル2 | 512 |
レベル1以下 | 558 |
合計 | 1180 |
インシデントの項目では転倒転落が多かったため、転倒転落の場面を目撃していなかった場合や頭部を打撲した場合は、頭部打撲時初期対応チェック項目を作成し項目に沿って観察し、異常の早期発見に努めています。